チェルシー・フィジック・ガーデン ロンドンから気軽に行ける素敵ガーデン②

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


ロンドンから気軽に行ける素敵なガーデン第二弾、チェルシーにある薬草園をご紹介したいと思います!こちらはスローンスクエア駅から徒歩約15分、チェルシー・フラワーショーの会場となるチェルシー王立病院の前を通り、ゴードン・ラムジーのレストランを過ぎた次の角を曲がったところにあります。Swan Walkという通りの植物に覆われた小さな入り口の横にあるこの石碑が目印です♪車椅子の方はメイン通りのRoyal Hospital Road沿いに入り口があります。

IMG_7576_convert_201409130357241686年とありますが、創設されたのは1673年

薬剤師協会によって薬草の育成や効能の研究のために設立されたそうで、イギリスで2番目に古い植物園だとか。テムズ川の横に位置し、南向きの排水性のよい土壌に恵まれ世界中の薬草が育てられています。

IMG_7585_convert_20140913035848植物が地域ごとに分けて植えられた薬用植物のコーナー

あちこちに設置された説明には美しいイラストと興味深い内容が。植物にもほぼすべてにプラントラベル(学名、自生地など)がついているため大変勉強になります。

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ニャンコがプラントラベルをマジマジと見てました。キャットミントでもあったのかな?

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アジアのスペースには日本の植物もあります。こちらのコーナーは最近きれいに改装され、新しく植えられた植物もたくさん。来年くらいにはもっと生い茂ってるかな。

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鉢植えのチリ(唐辛子)が飾られてました。チリは世界中に2000種以上存在するそうですが、フラワーショーでも出展ブースが出て実や葉の色など多彩な種類が販売されてます。夏にキッチンガーデンやグリーンハウスで栽培して料理に利用したり、鉢植えにしてその実の色や形を楽しんだりされてます。

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チェルシーの住宅地内にあるため、庭の背景がご近所の素敵なお屋敷だったりします。きっと窓から薬草園が見えるんでしょうね。うらやましいなぁ~。

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薬草がメインなのでオーナメンタルなお花は比較的少なめですが、それでも開花時期にはかわいらしい花を咲かせます。

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ガーデンのほぼ中心にある池とロッカリー(ロックガーデン)は高山植物などで埋め尽くされています。ロンドン塔の一部だった石や、250年ほど前の溶岩などが使われてるそうです。

IMG_7610_convert_20140913035938ヨーロッパで最古の(人工)ロックガーデン

スピンドルツリーなどの木々の間を抜けると、ハーブに囲まれた一息つける静かな空間が現れます。中央のポットに植えられていたのは確かサキシフラガだったかなと思います。

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ここでも色鮮やかなコルチカムが咲いています。早春に咲くクロッカスに似てるのでオータム.クロッカスと呼ばれたり、葉がない花だけの状態で咲くことからネイキッド・レイディという通称で呼ばれたりします。開花後に葉が出てくるのが面白いですね。ちょうど夏のお花が満開の時期を過ぎて疲れてくるころに咲いてくれる貴重なお花です。

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グリーンハウスもたくさんあって、中では耐寒性の弱いペラルゴニウム、フクシア、ストレプトカーパスなどの植物が栽培されています。奥のグリーンハウスには高温多湿な土地で育つ植物もあり、数年前に見たときはゴーヤの実が熟して破裂してました!よく見ると床のタイルや台の脚が機能的かつ美しく、こんなグリーンハウスがうちにあったらな~なんて妄想してしまいます。

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こちらには双子葉植物がベンサム・フッカーの分類体系によって各花壇ごとに植えられています。なんだか難しそうですが、私は深くは考えず、見てまわって面白い花をチェックしてこちらの売店やナーサリーで購入してます。ちなみに単子葉植物に関しては別のエリアで現在作業中のようです。

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こんなかわいい展示も。窓を開くと植物に関する情報が見れます。子供が喜びそうですね。

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ペストが流行していたころに治療にあたっていた医師の衣装。感染原因と思われていた悪い空気から身を守るため、香りの良いハーブなどをつめた嘴のついた仮面をつけていたそうです。お医者さんというより魔術師みたいな格好。命がけの仕事ですからお医者さんも身を守るため必死だったんですね。

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こちらは食用植物が植えられているガーデン。他にも役に立つ植物のガーデンもあります。

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ガーデンを囲むアーチにはパッションフルーツのつるが絡んでいます。たくさんなった実は熟してきれいなオレンジ色。

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カフェ前の芝にはお花がいっぱいのボーダーがあります。ガーデンを見学した後は、こちらでお茶とおいしいケーキや軽食をとるのもいいですね。静かでリラックスできる空間なのでおすすめです。

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カフェのテーブルに飾られたお花がかわいい♪お茶の後は隣のショップもおすすめです。植物や薬草園で収穫された植物の種(パッケージのデザインがレトロでかわいい)、本やポストカードなど自分や友人へのお土産にしたい素敵なものがいっぱいありますよ。

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無料のガーデンツアーもあって、ガーデンの見所を見てまわりながら、植物や薬草園の歴史について教えていただけます。もちろん個人で自由に見てまわることもできます。通常のお花がいっぱいのガーデンとは少し趣が違いますが、ハーブが好きな方、緑に癒されたい方におすすめです。プライベートイベントで急遽お休みなったり、時々開園日時の変更があるので、お出かけの際は事前に確認することをお勧めします。

ガーデン名 Chelsea Physic Garden
最寄り駅 Sloane Square
住所 66 Royal Hospital Road, London SW3 4HS
電話番号 020 7352 5646
営業時間 2014年4月から10月までの火曜~金曜、日曜、バンクホリデー 11.00am – 6.00pm
月曜はガーデンのみ9.30am – 5.00pm(月曜はRoyal Hospital Road沿いの入り口を利用)
URL http://chelseaphysicgarden.co.uk/

★情報は2014年9月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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